グルジア、南オセチアに開戦 露と本格戦争

 グルジア軍が南オセチアに進攻しました。
それに対抗して、同自治州に展開するロシアの「平和維持部隊」は反撃を開始しました。

 先物会社社員としては、原油相場に与える影響は少ないと見てます。
ここはソチに近いので、ロシアとしては全面攻勢に出て制圧仕切った方が次のオリンピック開催地としての候補地に対する安全確保が出来る事と、何よりもパイプラインの利権も確保できますしね。
 言い方は悪いですが、イラク戦争を覚えてますか?
圧倒的軍事力を担保にしてある正規戦争は、決断さえすれば一週間以内に決着が付くほどです。昔の財政難だったロシアならばいざ知らず、現在のロシアには資源での財政基盤の強化があります。そして、それに付随して大国主復権路線をプーチン政権の時から舵を切ってます。
 占拠事件時に対する部隊突入等の結果を省みて、ロシア国民は強いロシアを支持してます。これにより国内情勢は戦争に傾斜しても反対派は黙殺される事でしょう。
 そしてEUの拡大に対して、軍事力による対応を鮮明にする事により大いにけん制できる事を考えると・・・大規模部隊の派兵を容認すると私個人としては考えています。


とりあえずyahooニュースより抜粋していく。
グルジア南オセチアに開戦 露と本格戦争の懸念拡大
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080808-00000983-san-int

【モスクワ=遠藤良介】世界各国の首脳が集う北京五輪の開催を目前に控えた8日、旧ソ連の親欧米国、グルジアが同国北部で事実上の独立状態にある親ロシアの分離派地域、南オセチア自治州に対して大規模な攻撃に乗り出した。同自治州では空爆を含む激しい戦闘で、多数の死傷者が出ている。プーチン露首相はこれに対し、滞在先の北京で「報復」を宣言。同自治州の後ろ盾であるロシアも巻き込んだ大規模な戦争に拡大する懸念が出てきた

 国連安保理はロシアの要請で緊急会合を開催したものの、双方に即時停戦を訴える決議は採択されなかった。メドベージェフ露大統領は国家安全保障会議を開いて対応を協議する。


グルジア、非常事態宣言へ=ロシア軍と初の本格交戦−住民1400人死亡か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080809-00000036-jij-int
【モスクワ9日時事】グルジア国家安全保障会議のロマイヤ書記は9日、サーカシビリ大統領が間もなく非常事態を宣言すると述べた。ロシア軍機が民間施設への空爆を開始するなど情勢緊迫を受けた措置とみられる。AFP通信などが伝えた。
 同書記は「ロシア軍機は黒海沿岸ポチ港とセナキ基地を空爆した。民間施設とインフラへの攻撃の始まりだ」と非難した。
 一方、グルジアからの分離を求める南オセチア自治州に展開するロシア平和維持部隊スポークスマンは8日夜(日本時間9日未明)、同部隊とグルジア軍が州都ツヒンバリ南郊で激しい戦闘に入ったことを明らかにした。グルジア軍の作戦開始後、ロシア部隊との本格交戦は初めてとみられる。
 分離派政府のココイトイ大統領は「グルジア軍の攻撃で住民ら1400人以上が死亡した」と述べた。ロシア平和維持部隊は12人が死亡、150人が負傷した。グルジア側の死者は30人という。
 ロシア外務省の声明によると、ラブロフ外相は8日夜、ライス米国務長官と電話会談し、グルジア軍が南オセチアから即時撤退すべきだと強調した。